【モーニングルーティン】とある農家の一日のスケジュール【夏】

新規就農

こんにちは!とまとですっ!

農家の朝は早いってみなさんご存知ですよね?
実際どれくらい早くて、どんな仕事をしているのか知りたくないですか?

今回は繁忙期の夏にフォーカスしてどれくらい朝早くて、どんな仕事をしているのか、

農家の夏の日を想定したモーニングルーティンをご紹介したいと思います!

※農業は農家の数だけやり方があります。ここでは私(新規就農者)の農園での実際の例をご紹介しています。これが全てではないので、あらかじめご了承ください^^

【モーニングルーティン】とある農家の1日のスケジュール【夏】

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AM 4:30 起床(もっと早い農家さんもいます)

朝 4:30

とまと
とまと

コーサク朝だぞっ!!起きろーっ!!

研修生
研修生

え…ええ?!まだ4:30だよ?

とまと
とまと

もう日の出の時間だよっ!早く畑に行かないとスケジュールが押して灼熱の中で仕事することになるぞっ!!!

● 日の出とともに起床する

農家は日の出の時刻を知っている

やはりみなさんのご想像通り、夏の朝は早いです。

早起きが苦手な農家さんも実は多いと思います。

しかし、朝寝坊するとその分スケジュールがずれてしまいます。

そうするとものすごい暑さの中、仕事をしなくてはいけなくなり、結果的に自分の首を絞めてしまうことになります。

結果、猛暑の中の作業よりは早起きを、ということになります。

みなさんも昨今の夏の暑さに驚かれていると思いますが、農家は太陽の下で働くのでやっぱり猛暑はダイレクトに体へ負担がかかります。

そして農家は日の出時刻を知っている方が多いです。

朝ごはん

朝ごはんは、一旦収穫作業を一通り終えてから、という農家さんが私の周りでは結構いらっしゃいます。

こういう時、家の目の前に畑があるといいですよね。

私は家から少し距離があったので、朝ごはんは軽く食べて出かけていました。

お腹が減ったら、出荷できないトマト、ミニトマト、キュウリなんかを頬張ることもできるのでw

AM 5:00〜 出来るだけ早く収穫する

畑に行ったらまずは収穫です。

また、まだ小さくて弱い苗には涼しいうちに先に水遣りをしておきます。

それからはとにかく収穫しまくります。

畑が点々とある場合は、効率の良い順に計画を立てながら収穫します。
時間との戦いですw

↓収穫にオススメの収穫バサミはこちら

【収穫バサミレビュー】農業研修に向けて何が必要?【農作業道具編】
農業研修や家庭菜園をされている方向けの記事です。師匠オススメの収穫バサミを実際の写真と一緒にご紹介します。とても切れ味が良くて使い勝手のいいハサミです。使用頻度も高く、人数分揃ってない場合もあるので、自分用に1本持っておくといいですね。ぜひご参考ください。

例えばナスやトマトは高単価で売れるので必ず先に収穫します。

↓収穫した長ナス

時間に余裕があれば、枝豆やバジル、大葉など、切ったりして整えるのに時間のかかる野菜を収穫します。

↓就農して間もない頃の収穫量。少ないですwでも当時はこれでも大変でした。

また、この時、野菜の茎や葉の様子を見て、病気になっていないか、虫はいないか確認したり、栄養が実に集中するよう、いらない葉っぱを切ったりします。

私は2反という農家の中では最小と思われる範囲で農業していましたが、それでも1時間〜1時間半くらいは収穫にかかっていたと思います。

AM 6:30〜 袋詰め

収穫が終われば今度は袋詰めをしていきます。

野菜の汚れを水やタオルを使って落とし、『ボードン』と呼ばれる専用の袋に入れていきます。

↓ボードンは番号が大きくなるほどに袋のサイズも大きくなります。10号、11号は特に使用頻度が多かったです。普通の大きさのなすが3つ入るくらい。

私はいつも『農業屋』で買ってました。ホームセンターにはあまり置いていないかも…?

ただ、そのまま野菜を入れようとすると袋に引っかかってしまうので、

こういうアイテムを使ってスッ!と袋に入れます。

袋に入れたら『バックシーラー』と呼ばれるものでテーピングします。

最後に値段が書かれたバーコードを貼って完成!

とまと
とまと

どこに何を何個出荷したかも、できるだけメモした方がいいよ!

研修生
研修生

ヒョエ〜!!忙しいよ〜!!

意外と神経を使う作業

袋詰めって単純作業ですが、結構大変ですし頭も神経も使います。

野菜は自然のもの。毎日収穫量が定まりません。けれども注文はきっちりくるので、心の中で「ちゃんと注文数分ありますように…!」と願うこともしばしば。

足りなければもう一度畑に探しにいきます。
意外と葉っぱに隠れていて採り逃しも多いんです。

注文いただいたお野菜をちゃんと出荷するというのは、お客様との信頼関係にも関わります。

第一野菜がありませんでした、というのはお客様からしても大変困ってしまうことなんです。

とまと
とまと

コーサク!今日は◯◯レストランに出荷の日だから例のナスを直売所に出荷してしまわないように、ちゃんと確保しといて!!

研修生
研修生

りょ!了解〜!!

出荷できない野菜の判別もここでします

袋詰めではただ袋に入れるだけではなく、出荷できる野菜とできない野菜に分けていきます。

虫食いや病気の野菜、硬くて美味しくない石ナスなどを分けていきます。

この作業をしていると、綺麗な野菜を作るためにいかに栽培技術が必要か思い知らされます。

バーコードを貼るのも大変

出荷する場所によってまちまちですが、例えば直売所のバーコードシールは直売所のバックヤード的なところで専用の機械を使って自分であらかじめ印字し、袋に貼っていきます。

大変なのは、野菜の品質によって値段を変えなければいけないこと。

160円を貼りたいのに手元に140円しかバーコードがない!ってなった時、ものすごくややこしいことになります。

バーコード作るには直売所のバックヤードに行かないといけないし、野菜を持っていった時に貼ろうとしても数が多すぎてその袋がいくらなのか、覚えてられませんw

ちなみにこのバーコードもあらかじめ栽培日誌を提出しておかないと発行できなかったり、期限があるので期限を超えたら更新するため、栽培日誌を再提出しなければならないこともあります。なので収穫時期の長いナスやピーマンはバーコード発行期限が切れてしまわないよう、要注意です。

AM 7:30〜 直売所に出荷

とまと
とまと

安全運転で急げ〜!!!!!

研修生
研修生

はい〜!

袋詰めが終われば野菜を軽トラに積み、直売所に急ぎます。

夏の時期は他の農家さんもたくさんの野菜を収穫するので、野菜を置くコーナーがいっぱいになってしまい、置く場所がないなんてこともあります。

そうすると、直売所で働いている方が、開店後野菜が売れて、開いたところに補充していく形になるので、先に置いてある野菜が売れない限り、なかなか売れないことになります。

また、直売所の売り上げの多くが午前中に集中し、午後からは緩やかになるので、やはり早いうちに売っておきたい気持ちに駆られます。

そして出荷には『荷台』が必須です!!

ちょっと高くても機動性のよく、静かで軽めの荷台を持つのをお勧めします!!

研修生
研修生

僕、AM8:00の時点でもう一日分働いた気がする…。

とまと
とまと

わかる。。。でもあともうひと、ふた仕事あるよ。

AM 8:30〜 水遣り

夏は8:00超えるとだいぶ日射しも強くなってくるので、早めに水遣りをしていきます。

エンジンポンプと灌水チューブをつないで自動灌水にすれば、他の作業をしながら水遣りできることになります。

AM 9:00〜 草刈りや他の作業

夏は次から次へと雑草が生えてきます。

雑草が生えると虫が野菜についたり、湿気で病気にかかりやすくなります。

熱中症対策を十分にして、草刈りを始めます。(毎日というわけではない)

また、次に植える野菜の種まきや、畑の準備などもします。

AM 10:00 or 11:00 午前中の作業終了・昼休み

とまと
とまと

コーサク!おつかれさま!!午前中の作業はこれで終了だよ!昼間は暑いから家で長めの昼休みだ!

研修生
研修生

助かった〜!!!10:00から暑さが半端じゃなくなってきたのがわかったよ!!

10:00を超えるとグンと熱中症の危険が増すのが感じられます。

どうしても作業が押したとしても、できれば11:00には一旦作業を終えたいです。

5:00〜10:00まで5時間ほど動きっぱなし。

夏の間は休みなくこういう日が続きます。

めちゃくちゃ大変だけど、これも楽しかったりします。

お客様からの喜びの声を聞けるのも夏が多いし、出荷量が多いだけ収益としても入ってきます。

とまと
とまと

コーサク!さっき出荷したトマト、あっという間に全部売り切れたよ!!

研修生
研修生

やったーっ!!
売り上げがスマホでリアルタイム確認できるそのシステム良いね!

まとめ

いかがだったでしょうか?

できるだけリアルに夏の朝のモーニングルーティンを書き出してみました!

大変ではありますが、
冬から育てた夏野菜がたくさん収穫できて、一年で一番楽しい時とも言えます。

ちなみに15:00、16:00まではとんでもなく暑いのでそれ以降に昼の作業を開始します。(農家によって違いますが)

とにかく熱中症に気をつけなければいけない夏ですね!

とある農家の一例をご紹介しました!

それでは、今日はこの辺で!

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